ブッダが説いたこと

岩波文庫「ブッダが説いたこと」
ワールポラ・ラーフラ著 
今枝由郎訳より、
参考になるかと思う言葉を抜粋しました。

「自らが自らの拠り所であり、自分以外の誰をよりどころとすることができようか?」

「道は私たち一人ひとりが自ら歩まねばならないのである。」

「あなたたちが自分自身で、正しく、よいと判断したならば、それに従いなさい」

「名前には何があるのか? 私たちがバラと呼ぶもの それはどんな名前がつけられようと、甘い香りがする。」

「仏教で強調されているのは、『見ること』、知ること、理解することであり、信心あるいは信仰ではない。」

「常に問題なのは、知ることとみることであり、信じることではない。」

「仏教は悲観主義でも楽観主義でもなく、しいていえば、生命を、そして世界をあるがままにとらえる現実主義である。」

「心は物質に対する精神ではない。心は機能、あるいは目や耳といった器官にしか過ぎない。それは他の器官と同様に、制御し発達させることができる。」

「苦しみは存在するが、苦しむ主体は存在しない。行為は存在するが、行為主体は存在しない」

「思考の背後に思考者はいない。思考そのものが思考者である。仮に思考を取り除いてみてもその背後に思考者は見出せない」

「必要なのは、怒ったりいらだったりすることではなく、苦しみと言う問題を正しく理解することである。苦しみがいかに生起し、それをいかにして取り除くかを見極め、辛抱強く、賢く、決意を持って、努力することである」

「どんな職業に就こうとも、自分の職業を熟知した上で、技術を身に付けており、手際が良く、熱心で、エネルギッシュであること」

「仏教では『正当な戦争』と呼べるものはない。それは憎しみ、残忍さ、暴力、虐殺を正当化するために作られ、流通している誤ったことばである」

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